自転車とFXで日本一周

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【用語シリーズ2】ハト派、タカ派ってなに?「利上げ」と為替・株式相場の関係について!

どうも、衣笠です!

本日は、こんなテーマでお届けします!

 

タカ派ハト派ってなんだ?

「利上げ」と為替相場・株式相場の関係について!

 

というわけで。

本日は「FX用語シリーズ」第2弾です。

※FX用語シリーズとは

FXに関係する用語の意味を解説していくシリーズです。

用語を理解することはとっても大切。

知っている用語が多ければ多いほど、経済や相場への理解が高まり、「今何が起きているのか」を知ることが出来るようになります。

 

1/30(水)の28時に、FOMC議事録の公表がありましたね。

内容は「ハト派」に寄っており、それを受けて、為替相場はドル安が進行しました。

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FOMC公表直後のドル円5分足チャートです。

下落幅はおよそ70pipsですね。

一方で、FOMCの結果を受けて、米国株式相場は堅調推移になりました。

 

一般的には、

米国株式相場が堅調=リスクオンの円買い=ドル円は堅調推移

という相関関係が意識されます。

しかし今回、FOMCハト派的な見解が示された結果は、

米国株式相場は堅調推移だけれど、

ドル円軟調推移。

ということで、相関関係が崩れた形になっています。

 

このあたりの仕組みや、値動きの理由について、今回の記事で解説していきたいと思います!

「利上げ」「タカ派ハト派といった言葉は、為替相場に携わっていれば必ず耳にするワードです。

トレードに活用する、しないはさておき、しっかりと意味を理解していきましょう!

タカ派ハト派ってなに?

まず、経済分野におけるタカ派ハト派を一言で定義すると以下の通りです。

 

タカ派→利上げ・金融引き締めに対して積極的なスタンス

ハト派→利上げ・金融引き締めに対して消極的なスタンス

 

簡単に言えば、

タカ派「どんどん利上げしていこうぜ!(強気)」

ハト派「利上げするのはやめておこうよ……(弱気)」

ということですね。鳥のタカとハト、そのままのイメージからきた言葉です。

 

さて、ではここで出てきた「利上げ」という言葉はどういう意味でしょうか。

詳しく見ていきたいと思います。

「利上げ」と金融緩和政策

さて、「利上げ」について語る前に、まずは現在の世界的な経済状態を簡単に確認しておきます。

2008年のリーマンショック以降、世界の経済状況は「減速傾向」にありました。

つまり、世界的に経済成長が止まり、不景気が続いていたということですね。

 

当然、各国は不景気を放置するわけにはいきません。

そこで多くの国が取った政策が、「金融緩和政策」です。

「金融緩和政策」という言葉は、よく耳にするのではないでしょうか。

金融緩和政策とは?

金融緩和政策を一言でいうと、

「各国の政策金利水準を引き下げること」

となります。日本の「マイナス金利政策」は「異次元緩和政策」と呼ばれることで知られていますね。

 

金融緩和政策は、不景気からの脱却を試みるための政策といえます。

その仕組みについてみていきましょう。

金融緩和政策の効果

そもそも、不景気とはどういう状況でしょうか?

簡単に言えば、以下の悪循環が不景気です。

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(精一杯頑張って作った図)

 

経済というのは複雑で、「悪循環のどこが始まりか」というのは定義が難しいです。

今回は便宜上、「企業の業績が悪化する」という点をスタートに考えてみましょう。

企業の業績が悪化すると、何が起こるでしょうか?

自然に考えると、「個人の所得が下がる」という現象が起こります。

賞与が少なくなったり、基本給の引き下げが起きたり、リストラが実行されたり……

では、「個人の所得が下がる」とどうなるでしょうか?

必然的に、「個人の支出が減る」という現象が起こります。当然ですね。

所得が減る→生活が厳しくなる→支出を減らす

というのは自然な流れです。

では、「個人の支出が減る」とどうなるか?

当然、企業に入ってくるお金が減るので、「企業の業績はさらに悪化」することになります。

企業の業績がさらに悪化すれば、個人の所得がさらに下がって、個人の支出がさらに減って、業績はさらに悪化して……以下無限ループという悪循環が生まれます。

これが、「不景気」というやつですね。

 

さて、この不景気の悪循環を断ち切るための政策が「金融緩和政策」です。

金融緩和政策は前述の通り、「政策金利を引き下げる政策」でした。

では、政策金利を引き下げると何が起こるのでしょうか?

 

まず第一に、企業は国(銀行)からの借り入れをしやすくなります。

金利が低い分、お金を借りやすくなるというわけですね。

企業は、借りたお金をどうするのか?

答えは、設備投資や、成長事業への増資です。

お金が無くて次の手が打てなかった企業が、国から借り入れを行うことで、挽回の手を打つことが出来るようになるというわけですね。

さて、これにより「企業の業績が良化した」となると、次に起こる現象は何でしょうか?

業績が良化した企業が次に求めるのは、「優秀な人材」です。

更に事業を拡大するために、優秀な人材の確保は必須になりますからね。

では、優秀な人材を確保するためにはどうしたらいいのか?

簡単ですね。給与を増やせば、優秀な人材が集まります。

なので、

企業の業績が良化する→優秀な人材を集めるために給与を上げる→個人の所得が増える

という構図が生まれます。

 

一方で、「金利が低い」ということは、「お金を貯める価値が下がる」ということになります。

それと同時に、「車や家」といったローンは、金利が低いときに組んだ方が得という発想があります。

このことから、「低金利時に個人の所得が増えた」場合、多くの人々は貯蓄ではなく、消費行動に移ると考えられています。

つまり、

個人の所得が増える→個人の支出が増える

という構図が生まれます。

そして個人の支出が増えることにより、企業の業績はさらに良化して……ということで、下記の図のような好循環が生まれます。

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(精一杯頑張って作った図を使いまわす)

このようにして、「金融緩和政策」すなわち「金利の引き下げ」によって、悪循環を断ち切り、好循環を生むという狙いがあるわけですね。

結局、タカ派ハト派って?

さて、金融緩和政策について理解できたところで、話は「利上げ」に戻ってきます。

一見するといいことづくめの金融緩和政策ですが、実のところ、いつまでもこの政策を続けるわけにはいきません。

金融緩和を実現するための手段は、「国内に流通するお金の量を増やすこと」です。

ですが、流通するお金の量が増えすぎると、今度は「インフレ」という深刻な問題が起こるリスクが増えてしまうんですね。

なので、「もう景気が良くなった」という判断が出来たら、インフレ防止のために、金融緩和政策は打ち止めをする必要があります。

このとき、

「もう経済は強い状態だよ!金融緩和政策を引き締めて、利上げをしよう!」

というスタンスを取るのがタカ派であり、

「まだ経済は弱気だよ……金融緩和政策を続けて、利上げは延期しよう(または追加で金融緩和しよう)」

というスタンスを取るのがハト派というわけですね。

為替相場・株式相場への影響

さて、政策金利についてタカ派が主流か、ハト派が主流かというのは、為替相場、株式相場に少なくない影響を与えます。

 

先日のFOMCを例にとって考えてみましょう。

1/30(水)の28時に公表されたFOMC議事録では、ハト派的な見解が中心でした。

つまり、

「米国経済は強気とは言えず、金利の引き締めすぎは禁物。利上げも緩やかに行う」

という見解ですね。

この見解を受けて、米国株式市場(ダウなど)は軒並み堅調推移になりました。

 

なぜ、堅調推移になったのでしょうか?

順を追って考えれば簡単に答えにたどり着きます。

「利上げを緩やかに行う」

ということは、米国の企業は引き続き、「資金の借り入れをしやすい状況」になるということです。

前述の通り、借り入れた資金は設備投資や成長事業への投資に使われます。

それによって企業は成長し、業績が良化する可能性が高くなります。

 

業績が良化すると、その企業の株価はどうなるでしょうか?

当然、株価は上がりますよね。

 

従って、ハト派的な見解=利上げを緩やかに行う」ということは、「近いうちに企業の株価が上昇する」ことを意味しているわけです。

さて、「近いうちに株価が上昇する」という見込みがあれば、投資家は株式に対してどのような行動を取るでしょうか?

株式、買いますか?売りますか?

当然、買うと考えるのが自然ですよね。

 

込み入った話なので、もう一度簡単に整理しましょう。

ハト派的な見解(利上げを緩やかに行う)が示される

ということは、企業は成長しやすい環境が続く

必然的に、株価は今後上昇する可能性が高い

ならば、今のうちに株を買っておこう

ということで、投資家の購入意欲が刺激されて、ポジションが買いに傾いた結果、米国株価市場は堅調推移になったというわけですね。

 

一方で、前述したように、堅調推移した株式市場とは対照的に、ドル円軟調推移でした。これはなぜでしょうか?

これも簡単な話です。

「利上げを緩やかに行う」ということは、「米ドルを保有しているときの金利はなかなか上がらない」ということです。

金利が付かない通貨」というのは、保有しておく魅力に欠けますよね。

どうせ保有するなら、「金利が高い魅力的な通貨」であったり、「株式などのリスク商品」を保有しておいた方が得することが多そうです。

なので、ハト派的な見解を受けたことによって、「ドルを保有する価値」が下がり、結果として、為替相場は「ドル売りに傾いた」ということですね。

チャートで見ても明らかです。

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こちらはFOMC公表直後のユーロドル5分足。

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同じくポンドドルの5分足です。

どちらもFOMC公表直後、ドル売りに傾いていることが伺えますね。

 

つまり今回のFOMC公表直後のドル円軟調推移は、円高進行」ではなくて、「ドル安進行」だったことが分かります。

ここに、

「米国株式市場が堅調推移なら、ドル円もリスクオンの円売りで堅調推移になる」

という一般的な相関関係が崩れた理由があるわけですね。

「株式は将来的に高くなる可能性があるので買い」

「ドルは保有する魅力がないので、売って他の通貨や、株式を買う」

という投資家の行動が重なったわけですから、当然のように、株式相場は堅調ですがドル円相場は軟調という相場が出来上がったわけです。

まとめ

というわけで、「タカ派ハト派ってなに?」「利上げと相場の関係について」をテーマにお届けしました。

いかがでしょうか。ちょっと込み入った内容になってしまったので……分かりづらい部分があったらすいません。

 

今回の記事内容は、直接トレードに活用できるかというと、そうではないのですが……

それでも、知識として知っておくことは、トレーダーとして重要だと僕は考えています。

今回の内容に限らず、「知らない用語」や「相場について気になること、分からないこと」があれば、納得がいくまで調べることをオススメします。

 

FOMC一つとっても、知識がないと、

「何かよく分からないけどお祭り騒ぎ」

「取り合えず適当な方向へギャンブル的に指値を置いておこう」

みたいな間違った楽しみ方をしてしまうかもしれません。

ですが正しい知識を付けておけば、FOMCの直前直後にトレードしようとは思わないですし、FOMCの結果を受けて、「今後どうするか」というトレード戦略を論理的に組み立てられますからね。

 

正しい知識をどんどん身に着けて、勝ち組トレーダーを目指していきましょう!

 

それでは、本日はこのあたりで!

ではでは~!

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